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Color Management
カラーマネジメント
セル画の時代、現場の色の基準はセル絵具そのものでした。彩色がコンピューター化したいま、指定した色がほかのスタッフや視聴者に同じように見えるとは限りません。六方は、アニメーション産業の歴史とデジタル技術の両面から、制作における現実的な色の扱い方を考えています。
- セルアニメの時代から、デジタル彩色までの色の扱い
- カット袋とともに失われた、色の一貫性
- 制作現場で色管理を始めるための第一歩
色の扱いの移り変わり
セル画からデジタル彩色へ
なぜ、いま色管理が必要なのか
いまのアニメは、ゲームやフルカラーのWeb漫画など、視聴者がすでに色のイメージを持っている原作がほとんどです。イメージと違う色はブランドを損ないかねず、デフォルメの強いキャラクターでは、色が不正確だと見分けにくくなることもあります。
視聴する機器も多様になりました。色はキャラクターの感情やシーンの空気を伝える、物語の手段でもあります。意図した色が再現されなければ、伝えたいニュアンスが損なわれてしまいます。
制作環境から配給手段、グッズ展開まで多様化し、国内外の多くの組織が関係します。標準化された色管理を取り入れることで、組織の壁をまたいで作業環境をそろえることができます。



従来のセル絵具(太陽色彩社)の測定値を、テレビ放送の色域と重ねたxy色度図です。詳しくはブログの記事で。
色管理の第一歩
必ずしも広色域・高輝度の環境を整える必要はありません
- 1
撮影を中心に、知識を共有する
まず撮影監督が中心になって、カラーマネジメントの知識を企画段階に関わるスタッフ全員と共有します。撮影が扱えない色の流れは意味がないからです。
- 2
色を決めるスタッフから始める
美術監督、色彩設計、色指定のスタッフが、正しい色空間で設計・検査できるようにします。はじめはSDRのリファレンスモニターで十分です。高価な機材よりも、定期的に色を較正して環境を保つことが大切です。
- 3
色彩設計の資料にカラープロファイルを明記する
カラープロファイルをはっきり定めた色彩設計の資料を企画段階でつくり、制作チームだけでなく作品の権利に関わる全員と共有します。のちのパッケージ化やリマスターで色が変わるのを防げます。
- 4
管理された素材と、そうでない素材を分ける
全員に色管理を強いる必要はありません。色を扱わないスタッフには過剰な負担になります。色指定表のとおりに塗る仕上げのように、色を決める人・塗る人・検査する人を分けた工程では、塗る段階の色管理はなくても成り立ちます。それより、どの素材が色管理された環境でつくられたかを区別しておけば、撮影はリテイクの判断などに役立てられます。
色管理についてのご相談
制作現場の色の扱いについて、お気軽にお問い合わせください。